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【幻塔】幻塔はゼノシリーズなのではないかという説

『幻塔』のストーリーラインは、高橋哲哉によって生み出された日本のSEゲーム作品群である『ゼノシリーズ』を参考にしているのではないかという新たな視点からのストーリー考察記事です。

※この記事は多くの重大なネタバレを含みます。

幻塔の世界観とゼノギアス

幻塔の世界観(Wikipediaより引用)

遥か未来、環境汚染と資源枯渇により、地球は死の惑星となりつつあった。そこで、人類は星間移民計画により地球から離脱することを決断し、長い旅路の果てに地球に似た環境を持つ惑星アイダに辿り着き、そこに移住をはじめた。その後、人類は彗星マーラから高エネルギー粒子「オムニアム」がアイダに照射されている事を知り、効率的に獲得するために巨大な塔(オベリスク)『幻塔(オムニアムタワー)』を築いた。

星間移民計画

「幻塔」の世界は、地球の環境汚染と資源枯渇により、人類が新たな居住地を求め、植民宇宙船"ディスカバリー号"に乗り込み、惑星アイダに移住するところから始まります。

移民途中で未知の物質オムニアムを発見し、実験が進む中、船内で事故や放射線病が発生、最終的にディスカバリー号は分割され、不時着に成功した何隻かの生存者が現在のアイダ星を築きました。

ゲームの物語はこれから数百年後の惑星アイダになるため、これは前史にあたります。これが現在ゲーム内で確認できるディスカバリー号〇号船の残骸ですね。

この前史の設定は「ゼノギアス」によく似ています。

人類全体が宇宙へ移民する計画が起こり、人類は恒星間移民船”エルドリッジ”に乗り込み、他星系へ移動を開始。

移民途中で船内で事故が発生、最終的に艦長が整備用システムを強制始動し、エルドリッジは分割され、分割されたエルドリッジは無名の惑星に墜落しました。

これがゼノギアスのオープニングムービーで、ゲームの物語の前史にあたります。

エクセキューターとフェイ

幻塔の主人公となるのが私たちが操作するプレイヤー「エクセキューター」です。

瀕死の主人公はアストラシェルアーに担ぎ込まれ、シャーリーとジークに命を救われます。過去の記憶を無くしていたが、シェルターで平穏な生活を送っていたところ、ある日、シェルターがラヴェンジャーの襲撃に会い、シャーリーがオムニアム放射線に汚染されてしまいます。

ジークは、変異を始めるシャーリーの命を絶つことができず、シャーリーを抱き抱えてシェルターを去ります。そんなジークを追って旅に出るところから幻塔の冒険が始まります。

この一連の流れも、ゼノギアスの主人公「フェイ」と共通する部分があります。

重傷を負いラハン村に担ぎ込まれており、それ以前の記憶を失っている。

過去の記憶を無くしていたが、村で平穏な生活を送っていたところ、ある日、村が襲撃に会い、突如飛来したギア「ヴェルトール」に吸い寄せられるように搭乗、そして暴走させてしまう。それが原因で村を壊滅させてしまい、追われるようにして旅に出る。

フェイはいつ修得したか覚えていませんが、武術は達人レベルで、様々な技を使いこなし、そして何故か機械にも強く古代機械もあっさり起動させられたりします。

エクセキューターもいつ修得したか覚えていませんが、様々な武器を使いこなし、アルケーを使いこなしていますね。

また、幻塔4.0にてアストラシェルター襲撃の原因が自分にあったという衝撃の事実も明かされました。

彗星マーラとゾハル

「彗星マーラ」は惑星アイダのある銀河系を周回している彗星で、オムニアムという膨大な未知のエネルギーを発しています。

幻塔の物語の鍵を握るこの「彗星マーラ」ですが、ゼノシリーズにも共通して「ゾハル(またはゲート)」という膨大な未知のエネルギーを発する存在が登場します。

両者の設定はよく似ており、どちらもこの未知のエネルギーをめぐって物語が展開されていきます。

大厄災とゼノブレイド

私たちが旅する惑星アイダは『大厄災』から50年経った世界です。

大厄災に関して

人類は彗星マーラからより多くのエネルギーを得るためにオベリスク(幻塔)を建造します。

しかし、事故が起こります。

これにより高濃度のオムニアム放射線がアイダ星の全土に広がり、生物は変異種(クリーチャー)化、また、時空断絶現象が発生し、アイダ星の大陸の何割かは別の時空に飛ばされ、当時の人類のほぼすべてが死滅してしまいました。

この事件はゼノブレイドシリーズの始まりの物語によく似ています。

ゼノブレイドでも、人類はゲートからより多くのエネルギーを得る実験をするために軌道タワー(ビーン・ストーク)を建造します。

しかし、事故が起こります。

ゲートの力は到底制御できるようなものではなく、時空転移現象により多くの人や物が別の時空に飛ばされ、当時の人類のほぼすべてが死滅してしまいました。

地表で僅かに生き延びた人類も異形の怪物と化してしまいます。

ゼノブレイド2モルスの地↓

幻塔4.0のストーリーに関して

幻塔の物語は現在Ver4.0を迎えました。

九域編の最後、新たな幻塔の起動に成功しますが、シャーリーが意識不明に。
それと同時に列陣子、ゴゾトスもシャットダウンしてしまい、その原因を探るため、そして、ネメシスに人格に支配されたシャーリーを取り戻すため、主人公はゴゾトスネットワークに接続しますが、そこには大厄災前のかつての惑星アイダの光景が広がっていました。

これもまたゼノブレイド3 DLCのストーリー展開に非常によく似ています。

ゼノブレイド3 DLCでは、ウーシアに人格を支配された主人公の妹のナエルを取り戻すため、記憶の場オリジンに向かいますが、そこには世界が2つに別れる前のかつての地球の光景が広がっていました。

ちなみにゼノブレイド3 DLCの主人公となるマシューは、フェイをセルフオマージュしていると思われ、戦闘スタイルや見た目が似ているんですよね。

その他の類似点

フィオルンとシャーリー

ご存じのとおりアストラシェルターで瀕死の状態となったシャーリーは、全身機械の体へと改造されてしまいます。

ゼノブレイド1においても、序盤でヒロインのフィオルンが死亡。したかと思われましたが後に全身機械の体に改造されて登場します。

大体ネメシスと化したシャーリーと同じようなことを言います。

画像2

灰域種

幻塔の第二の舞台となるヴェラからは「灰域種」と呼ばれる謎の生命体との戦いがストーリーの中心となります。

灰域種はオムニアムのエネルギーに引き寄せられ、時空の裂け目から現れて人類に敵対する行動を取ります。

九域編において、正体は宇宙からの来訪者で旧文明の時代から戦いは続いていたことがわかりましたが、その理由は謎のままです。

これはゼノサーガに登場する人類に敵対している謎の生命体「グノーシス」と多くの特徴が一致しています。

  • 虚数空間と呼ばれる人間とは異なる空間に存在していて人間側からは物理的な接触ができない
  • 様々なタイプが存在し、人間サイズから大きさが数万kmもある超巨大サイズも存在する
  • ゾハルのエネルギーに反応してゾハルを目指す
  • グノーシスに触れられた人間はグノーシス化する
  • なぜ人類に敵対するのかは謎のまま

時空の裂け目から現れるグノーシス大型の母艦タイプはクジラの姿をしているなど↓

ゼノシリーズから考える幻塔の今後の展開予想

ネメシス、トリニティプロセッサー説

幻塔には、九域編あたりからストーリーの鍵を握っている「ゴゾトス、ネメシス、列陣子」という存在があります。これらの存在は、”承認”を行うことができ、幻塔や彗星マーラに影響を与える何かであると考えられています。

そして、列陣子はかつてディスカバリー号に乗っていた旧人類のスーパーコンピューターであることが明らかになっています。

ゼノブレイドにも「ロゴス、プネウマ、ウーシア」と呼ばれる存在があります。

これは旧人類がゲートを管理するために用意したトリニティプロセッサーというシステムで、ロゴス、プネウマ、ウーシアにそれぞれ別の人格を与え、合議させることでゲートを管理していました。

ちなみに、この内のプネウマがみんながよく知るホムヒカです。

クラウスとルシウス

ゼノブレイドでは、世界が分かたれてしまった事件はクラウスという一人の研究者の手によって引き起こされました。

クラウスは人類を至高の存在へと進化させるため、独断でゲートの力を行使しますが、ゲートの力が暴走、大惨事を引き起こしてしまいます。

一方で幻塔の大厄災も、実は一人のオペレーターの手によって引き起こされました

オペレーター968と呼ばれる人物が第二次タイムリバース実験に介入し、パラメーターを改ざんしたことが大厄災の原因であると言われています。

このオペレーター968の正体は、現在では前専任権限者のルシウスであるという説が濃厚です。パラメーターの改ざんを行うことができたのは彼だけです。

また、ルシウスは未来人類主義の提唱者でもあり、オムニアムこそが人類の未来を切り開くと信じていました。

ルシウスとクラウス、両者の設定はよく似ています。

今後の幻塔のストーリーで、ルシウスが主人公たちの前に現れ、大厄災の真相を語りだす展開がある可能性が高いです。

幻塔Ver4.0はゼノブレイド3

幻塔Ver4.0のストーリーは、ゼノブレイド3なのではないでしょうか。

ゼノブレイド3の世界観

  • 静止した時間の中に閉じ込められた世界(アイオニオン)
  • 世界のすべての情報が記憶されており、世界を融合し再生する機能を持つ装置「オリジン」

これらの設定は現在の幻塔の状況と似ています。

そして、汎用的な言葉であるもののこれまた偶然の一致か、幻塔4.0のストーリーにおいて鍵を握るのは未知の物質で構成されたキューブ状の物体、これを「オリジン」と言います。すでにメインストーリーやノーラのキャラクターPVの冒頭などに登場しています。

ゴゾトス、ネメシス、オリジン、そして、権限者。

実はゴゾトスネットワークは単なる仮想空間ではなく、条件が揃うことで現実に時空改変を行うことができる代物なのではないかと考えられます。

エルリックやサーガはこれを知っているのではないでしょうか?

ゴゾトス内の仮想空間はハガードの技術者たちもその存在理由がわかっていません↓

ちなみにゼノブレイド3では最終的に、オリジンによる世界の再生を阻む勢力を打ち倒し、止まった時が動き出し、世界も元のひとつの姿に戻ります。

主人公の正体

ゼノギアスの主人公フェイの正体

  • ゾハルに宿る高次存在『波動存在』の力の一部を宿す「接触者」と呼ばれる存在
  • 波動存在は高次元に帰るため接触者にゾハルという檻を壊してほしい
  • 死んだとしても、波動存在によって転生させられる

幻塔の主人公もまた、タイムリバースの影響を受けないなど特別な存在であることは明らかです。さらにサーガは「権限者」と呼び、権限者とは単にゴゾトスネットワークに接続する権限があるというだけではないことが示唆されています。

またルシウスの詩から、彗星マーラも意志を持つ存在の可能性が考えられます。

つまりは幻塔の主人公も彗星マーラの使者的な存在である。彗星マーラに接触する権限がある存在なのではないでしょうか。

また、何らかの目的の遂行に失敗してアストラシェルターからストーリーをやり直しているという可能性も大いにありえます。

ちなみにフェイは、村に運び込まれる前ある男によって人格を初期化されており、そのため記憶がありませんでした。厳密には失った記憶など最初からありませんでした。

同じように幻塔の主人公も、サーガによって新たに生み出された人格で、失った記憶など最初から無いのではないでしょうか。

また、サーガの目的は彗星マーラの解放か?

ついでに主人公が愛用している電磁ブレードも実はオリジンの剣かもしれませんね。

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