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ハーブティーの販売について(やったことやオススメのこと)

園芸店員としてのお仕事、自宅の趣味のガーデニング、ついでにゲーム。
そしてハーブセラピストとしてやることもあって、最近地味に忙しい私。

ただの趣味だったハーブティーですが、最近は正式にオリジナルブレンドハーブティーを販売したりしています。

最新のはこんな感じ。
ここにたどり着くまでに試行錯誤もあったので今回はそれの紹介。

また、ハーブティーを無断で販売してはいけません。
やったことについてまとめときます。

営業届出

ドライのハーブを仕入れてブレンドして包装して販売する行為、かつては届出不要だったようなのですが、令和3年6月1日より新しい衛生管理手法「HACCP(ハサップ)」が義務化されて営業届出が必要になっています。

ちなみに、もし同じようなことを始めたいと思ってここにたどり着いた人がいたら、ラッキーでしたね。今すぐこの記事を閉じてお住いの地域の保健所の連絡先を確認、電話して相談しましょう。親切に教えてくれます。
これから物を販売をしていくつもりなら、ネットの記事ではなく正確な情報ソースから情報を得ましょう。

自分は、住んでいる地域の保健所に電話して届出でOKという確認を取りました。
よかった。

ググると、「届出」ではなく「許可」が必要だと言っている記事が出てきたり、過去の話が出てきたり、そもそもその人の情報がちゃんとしているかも怪しいよくわからんYouTube動画や個人の記事を鵜呑みにしてはいけません。

自分のこれもただの日記だと思って参考程度に読むことを推奨しています。

保健所への営業届出

現在、営業届出はわざわざ保健所に行かなくてもオンラインで出来るようになっています。

以下の厚生労働省「食品衛生申請等システム」より、マニュアルを確認して申請しましょう。
入力内容でわからないことは、お住いの地域の保健所に問い合わせることを推奨。
食品衛生申請等システム|厚生労働省

公式の動画説明も上がっています。

自動車免許とかもそうだけど、正直この辺ですでにつまずく人はみんなの安全のためにもちょっと、どうなの。

話は変わるけど、保健所に電話した際についでに確認してみたら、自宅で育てたハーブをドライにして販売する行為は採取の範疇になり、採取業は営業許可も届出も不要と言われました。面白い。
直売所とかで爺ちゃん婆ちゃんが小銭稼ぎに野草のお茶を売ってるのはOKってことだね。

食品衛生責任者

営業届出をするにあたって食品衛生責任者の情報が必要になります。

組織の場合、誰かしらその資格を有する人がいればいいですが、何もない場合は各都道府県の食品衛生協会が開催している講習を受講して、食品衛生責任者を取得するのがはやいです。費用は約1万円。

これも、現在ではわざわざ講習会に行かなくてもオンラインで出来るようになっています。

自分はeラーニングで受講してみましたが、しっかりした内容で結構なボリュームがありました。
HACCPとはなんぞやに始まり、衛生管理の方法、商品の裏に貼ることになる食品表示のことなども教えてくれます。これで大体の困りごとは解決。
誰か他に責任者を立てることができる場合でも、受講した方がいいかもね。

ちなみにeラーニングは動画を流して放置するだけのカスや代理受講を防ぐため、カメラが付いているPC、または、スマートフォンを利用して常に自分の顔を映しておく必要があります。なかなかに気持ち悪いから注意。

開業届や確定申告

今のところ所得が20万円超える見込み無し。

最近はYouTuberも多いのでよく話題になっていますが、開業届は義務ではあるのだが、罰則が特にないため出さなくても問題ないというのが世間一般の認識らしい。

しかしながら、気持ちの区切りつけたり、事業を継続していく場合には経費の繰り越しができるので出しておく方が良いのは間違いないとか。

これも、現在ではわざわざ税務所に行かなくてもオンラインで出来るようになっています。

ハーブティー製造あれこれ

私のこだわりとか。

必要な資格

届出さえ済めば特に必要な資格はないよ。

ただハーブセラピストの資格というものが何個かあります。
自分は一応JHTAの資格を持っており、会員なので認定ハーブセラピストを名乗ることもできます。

これがあると何が良いかというと、堂々と「ハーブセラピストです!」と言えるところで、要は買い手側の信頼を得られるところです。

人は肩書きによわい。

素材の仕入れ

アメ横大津屋が神です。安い。すぐ届く。状態も〇。
https://www.amazon.co.jp/s?k=ohtsuya

他には個人的にハーブガーデンや量り売りの店に遊びに行ったときに買ってたりするけど、原産地(輸入国)が別で商品裏ラベルを直すのがめんどいので、珍しいハーブでない場合は大体ここ。

ちなみに、JHTAで会員は安くハーブを買えるので最初はこれを利用していたんだけど……、発送は代引しか受け付けていないし、送料がかかるので結局高いし、特別状態が良いわけではないし、注文内容も間違えてんだよ。
申し訳ないのだがあまり役に立たない。

今後本当に事業にしていくなら良い仕入先を探す必要があるんだけど、まだわかりません。

自分で栽培してしまうというのも良い手だと思います。

ブレンドの考え方

本とかいろいろ読んでるのでそれを参考にすることもあるし、もともと趣味で飲んだことがないハーブがあればシンプルズ(単体)で飲んでみて嗜好記録をつけているので、自分の場合はその中から割と効能重視でハーブを選んで、どんなときに飲んでほしいかをテーマにブレンドしてます。そして、まずは自分で飲んで美味いか判断。

「こんなときに!」というテーマを決めているので、自分がブレンドに使うハーブは3,4種類です。
ハーブガーデンや専門店で売られているブレンドハーブティーってなんであんなに十何種類も入ってんですかね?
気になってenherbの店員さんに尋ねたことがあるけど、enherbさんなんかは特に珍しいハーブ入れてたりするので価格の調整もあると言っていました。

また、ハーブティーなんてそんなに馴染みがない人も多いので、そこまでクセがないハーブを選んで使ってます。
例えば安眠だと、ホップやバレリアンがあるけど、正直あまり一般的とは言えないよね。どっちもくさいし。
安眠ならパッションフラワーとか、おなじみのジャーマンカモマイルから試してもらう感じが良いと思ってます。

味に関しては、男性は苦いのが得意で酸っぱいのが苦手、女性は逆という傾向があったりなかったりするみたい。自分も最初はローゼルやローズヒップが苦手でした。

それから、お店で売られているブレンドハーブティーってなんかこう甘いんですよね。大体リコリスやステビアが入ってたりする。実はアレが好きではないという人は多かったりします。

商品の包装

なんかたくさん入ってた方がいいと思うじゃないですか。
ハーブティーを”試しに”飲んでみたいって人はそんな大量に入ってても困るんですよ。

自分はいろいろあって、お店に置く商品は1ティーバッグ1ティーカップ目安、1商品に3ティーバッグ入りでやらせてもらってて、その分価格も安いです。

本当はティーバッグじゃなくて素材そのまま、ティーポットや蓋つきマグカップで淹れてもらう方が風味を閉じ込めて最高に美味しくいただけるので良いのですが、趣味じゃない人はティーポットを用意して淹れてティータイムって、そんなんやらないですからね。みんなティーバッグが良いって言います。

また、ティーバッグが嫌な理由はもう一つあって、1杯用の小さいティーバッグにブレンドを詰める関係で素材を細断しています。ホール(そのままの葉っぱ)の状態だと素材に偏りが出て味も偏りが出てしまうからです。ただ細断するということはそれだけ空気に触れる面が多く、品質劣化が早いです。

できるだけ素早く作業して、密閉包装してはいます。

商品を入れる袋は現在はこれを使用。

個人的に中が見えた方が良いので片面のみが透明、ジップ付き、ちょうどいいサイズ、すぐ届く、ヒートシールに対応のオシャレな袋、という条件を満たすのはAmazonだと本当にこれくらいしかなかった。

ところでヒートシールってめんどくさそうって思うじゃないですか。
最近ダイソーで神商品があると話題のイージーシーラー。
税込110円、単三電池2本入れるだけでしっかり働く。
イージーシーラー(ホワイト) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

※結局これじゃ作業が回らなくなったので、良いやつを用意した方がいいです。

どうでもいい話だが、最初の頃は自分自身もお試し感覚だったので、袋も100均(セリアorダイソー)で適当なものを買ってました。しかし、いちいち買いに行くのも面倒になったので通販で大量に購入できるものを探しました。
すると、縦13cm*横11cmという袋、なぜか100均にしか置いていない。
通販を探すと縦長サイズの袋しかない。100均オリジナルというわけか?
クリアジップバッグ(12枚、13cm×11cm) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア

また、袋の中には脱酸素剤を入れてます。
ちょっと高いけどお茶用香り保持のやつ。

ハーブティーの味ってほとんどは香り(フレーバー)なわけで、それを損なうわけにはいきません。

ドライハーブには乾燥剤と脱酸素剤どっちなのって話もあるけど、たぶん脱酸素ですね。
湿気も酸素もダメだけど、そこは高温多湿を避けて保存してもらうということで。

商品や素材の保存

ブレンドして余りがでたものは真空にして保存しています。
ほんまに酸化がダメ。特に繊細なブルーマロウでよくわかりました。

他にもっといいやつがあるかもしれないけど、自分はこれを買いました。
ちょうどいいサイズと値段。これの中に入れて真空にして保管してます。

真空パンケース BBR4N

真空パンケース BBR4N

  • スケーター(Skater)
Amazon

商品ラベルやポップ

ラベルシールはこれを使ってます。

他にもいろいろなサイズがあるし、角が丸いか四角いかとかあるんで好きなの選んでもらえればいいと思うけど、A-oneの商品を買うと「ラベル屋さん」とデザインテンプレートが使えます。

これで製品表示ラベルとか楽に作れるのでオススメです。
ついでにショップカードや名刺なんかを作りたい人にも、それ用の紙とテンプレートがあるのでオススメだね。

裏ラベルに記載しなければならない内容は食品衛生責任者の講習でみっちり教えてもらえます。
また、あまりないと思いますがブラックコホシュをブレンドする場合には注意が必要なようです。
ハーブティーの表示も気をつけて 食品表示法完全施行〜栄養成分表示の義務づけ – 日本メディカルハーブ協会

表ラベルに関しては、ハーブティーは食品ということになっているので確かな根拠を示す必要はないというのも見かけますが、なんか言われると困るので薬機法的に問題ない表現を用いるようにしました。

最初は自分もアンチエイジング効果が期待されるブレンドに「若返り」とか付けちゃってたけど、現在ではビューティーブレンドで「若々しく」にしたりとか。

そこに救いの手を差し伸べたのが、対話型AIの進化。
ブレンド名とかフレーバーテキストとかChatGPTと相談していくつか案を出してもらって、それをもとに考えています。効率的。

特に自分が困ったのが、喉スッキリを目指したブレンドで、”喉”と言ってしまうとどうやっても体の変化を謳ってしまうので、「このブレンド、タイムが入ってんだけど特に殺菌作用に目を向けた感じでブレンド名とフレーバーテキストをいくつか考えてくれない?」とお願いすると、「クリアディフェンス」「ガーデンディフェンス」「ナチュラルクリーン」などいくつか案を出してくれて、「草木の力があなたを守る」的なのがあったので、今そんな感じになってます。

一人で考えてるけど一人じゃない。AI最高。

ちなみにですが、「〇〇と××と△△のブレンド」とか書いても、それぞれの味を知らない人にはどんな味かなんて想像もつかないわけですよ。実は表ラベルにはハーブ名を書かなくていいのではないかとすら最近は思います。

重要なのはフレーバーテキストとかこんな時にオススメっていうのをふんわり書いてある部分で、みんなそれを見て判断して、どうもリラックス系がよく売れる傾向にあるみたいてす。ストレスを感じている人が多い。

また、ブレンド名は絶対に要ります。自分は最初、「考えるの大変だしいらないのでは?」とか思いましたが、お客さんとのやり取りに困ります。お客さんがまた欲しいと思ったときになんて言えばいいんだよってなりますからね。

さらに商品販売をするにあたって、購買意欲を促す商品ポップも重要になってきます。
自分も最初やってたことだから言っちゃうけど、美的センスのない人間がパワポでだっせぇポップを作るな。

Adobeを使おう。書く文言とかもAIと相談しよう。

商品の販売

SNSを活用してネット販売していくってのもいいと思うんだけど、自分はコネのあるお店に卸す形で商品を置かせてもらってます。

商品の販売するのにあと必要なのは領収書。

それは手書きの紙でもなんでも。
今は便利なアプリもたくさんあるのでそれを使うといいと思う。

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